健康志向の高まりに一躍脚光を浴びた食品といえば、パンを作るときの材料として使われるようになった全粒粉です。全粒粉は小麦粉の一種で、白色の麦粉の中に茶色の麦粉がたくさんあるのが特徴になります。この全粒粉とは、小麦粉の表皮をそのままの状態で粉挽きにしたものです。一般的な小麦粉はお米と同様に、殻から出した実を石臼を使って表皮を取り除きます。表皮を取り除くことで見た目がよくなるだけでなく、雑味がなくなるので食べやすくなります。しかし全粒粉の状態で粉にすると、表皮の中にはギャバを含めた白色の小麦粉にはないたくさんのビタミンやミネラルが含まれています。これまでは食べづらいと取り除かれていた表皮ですが、現在は改良が重ねられることで違和感なく食べられるようになっているのです。