葉酸は、ビタミンB群のひとつです。緑の葉（ほうれん草など）に多く含まれているために、この名前が付けられました。葉酸は、核酸を合成するための重要な要素となっています。赤血球などの細胞を作るのに役立つために、特に細胞分裂が活発である胎児の発育にも大切です。そのため、妊婦は積極的に摂取すべきと言われています。もし葉酸が足りなくなってしまった場合、悪性の貧血（巨赤芽球性貧血）が起こる可能性も考えられます。これはビタミンB１２と協力して血液を作っているためです。胎児に影響があるのはもちろんですが、成人にも大切な栄養素です。例えば、脳卒中や心筋梗塞などの疾患を防ぐという研究結果もあるそうです。妊娠中を除いて、普通に食事をしている分には充分に摂取できています。また、食事で多くとりすぎることもあまりありません。